仏説摩訶般若波羅蜜多心経 - 般若心経 12文字のタイトル

ここでは、般若心経のタイトル「仏説摩訶般若波羅蜜多心経(ぶっせつまかはんにゃはらみったしんぎょう)」を解説します。
この部分は、経典のタイトルと、どのような状況であるかを説明した文章です。

仏説(ぶっせつ)

仏説は「仏様(釈迦)が説いた」という意味です。
どこの誰かが責任も持たずにいったわけではなく、仏教の教祖がおっしゃった言葉という意味です。

仏説を読誦するのは真言宗だけで、他の宗派(天台宗・臨済宗・曹洞宗・浄土宗)は唱えません。

摩訶(まか)

摩訶は、サンスクリット語(梵語、ブラフマンの言葉、釈迦の時代のインドの言葉)で、マハーという言葉を音写した字です。
摩訶は「偉大な」「大きな」という意味です。

般若(はんにゃ)

般若は、サンスクリット語で、パンニャーという言葉を音写した字です。
般若は「智慧」という意味です。
般若は仏教用語では波羅蜜多(はらみた)などの修業を積むことであらわれる「真実の智慧」という意味です。

波羅(はら)

波羅は、サンスクリット語で、パーラムという言葉を音写した字です。
波羅は「あちらの岸、彼岸(ひがん)」という意味です。

彼岸(ひがん)の対義語は、此岸(しがん)です。
彼岸は、あの世をあらわしています。迷いの煩悩に満ちている世界です。
此岸は、この世をあらわしています。悟りの世界です。

蜜多(みった)

蜜多は、サンスクリット語で、イターという言葉を音写した字です。
蜜多は「〜に到る」という意味です。

波羅蜜多でパーラム・イターが、パーラムイターとなり、ムイという音がミに変化してパーラミターと読みます。
そのパーラミターを音写すると波羅蜜多になります。

六波羅蜜(ろくはらみつ)

波羅蜜多は真実の智慧を得るための修業のことですが、「六波羅蜜」という言葉もあります。 六波羅蜜は、迷いの煩悩に満ちているこの世(此岸)から、悟りの岸(彼岸)に到るための修業のことです。
六波羅蜜は、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の6つです。
用語読み 意味
布施ふせ 慈悲の心を持って施しを与えること。
見返りを求めず、惜しみなく施すことが大切。
自分が幸せになるためには人を幸せにしなければならないという精神の実践。
財施・法施・無畏施がある。

・財施(ざいせ)は、お金や物を施すこと。
・法施(ほうせ)は、精神的に施すこと。
・無畏施(むいせ)は、恐怖のない安心できる生活を施すこと。
持戒じかい 心身から生じる悪を断じるための教え。
不殺生・不愉盗・不邪淫・不妄語・不飲酒がある。
・不殺生は、生命のあるものを殺さない。
・不愉盗は、人のものを盗まない。
・不邪淫は、不倫をしない。
・不妄語は、嘘や偽りをいわない。
・不飲酒は、酒を飲まない。
忍辱にんにく 他から加えられる屈辱や苦痛に耐え忍ぶ修業のこと。
精進しょうじん 心身を励まして修業を修める努力を継続すること。
禅定ぜんじょう 迷いを断ち心を鎮めて明らかにすること。
真実の仏法を体得すること。
智慧ちえ 万物の実相を知り真理を見極め、その知恵をもって他者を救うためのもの。


心(しん)

心には、心臓・核心・中心などさまざまな意味があり、その解釈も様々です。
心は「大事な(もの)」、「本質的な(もの)」という意味です。

経(ぎょう)

経は「仏様(釈迦)の教えが書かれたもの」という意味です。
経典(きょうてん)と同じです。
般若心経は、「般若の核となるお経」という解釈が一般的です。

仏説摩訶般若波羅蜜多心経

上記の解説をつなぎあわせると、仏説摩訶般若波羅蜜多心経とは、
「仏様(釈迦)が説いた」「偉大な」「智慧」「彼岸」「〜に到る」「本質的な」「仏様(釈迦)の教えが書かれたもの」
という意味になります。

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